共同会派の文科部会で、GIGAスクール構想・EdTech等についてヒアリング

共同会派の文部科学部会は4日、国会内で会議を開き、文部科学省および経済産業省より、GIGAスクール構想・EdTech(※1)等についてヒアリングを行いました。

 まず会場で共有されたのは、現在、感染症対策の一環として遠隔授業やICT活用が推進されており、これら自体は重要ではあるものの、人と人とが対面し、触れ合う本来の教育環境の整備についても早急に対応が必要ではないかという問題意識。

 文科省はこれに対して、GIGAスクール構想は生徒一人当たりの端末数の格差、情報格差をなくすために進められており、本来はより緩やかな配備を計画していたが、コロナ禍を受けて前倒しになった、基本的に教育は教師が行うものであるというのはおっしゃる通り――と回答。経産省は、一斉に聞いて学ぶという形態から一緒に何かを作り出すといった、新たな対面の価値を生み出していきたいと考え、子どもたち一人ひとりの資質能力に合わせた学習者主体の学びを保障するため、民間教育産業の方々にもEdTech開発の面でご協力いただいている――と回答しました。

 会場からは、ICTを一つの手段としながら、それをアクティブラーニングに生かしていくためには、学校のあり方そのものを根本的に考え直す必要があるのではないかといった指摘や、文科省・経産省がそれぞれの領域の中で閉じこもっているのではなく、統合してより良い効果を得られるよう工夫して欲しいといった意見が出されました。また、教育のあり方そのものを履修主義から到達度主義に変えていくためには何が必要か、文科部会としても継続して議論していくことについて確認がなされました。

 他には、Japan e-ポートフォリオについてもヒアリングを行い、教育情報管理機構からベネッセ等への業務の再委託、再々委託の全体像を把握・公開するよう、前回に引き続き要請しました。

※1 GIGAとは「Global and Innovation Gateway for All」の略。全国の学校で義務教育を受ける児童生徒に、1人1台の学習者用PCやクラウド活用を前提とした高速ネットワーク環境などを整備する5年間の計画をまとめたもの。
 EdTechとは、教育(Education)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた言葉。

【資料】
20200804次第.pdf
議題1-1共同会派文部科学部会(7月30日)大学入試室提出資料一覧.pdf
議題1-2共同会派文科部会(7月30日)大学入試室資料.pdf
議題2(経産省資料)野党共同会派文部科学部会.pdf
議題2【資料1】「未来の学び」構築パッケージ1枚.pdf
議題2【資料2】200709 教育再生実行本部(GIGAスクール).pdf
議題2【資料3】差し替えデジタル教科書関係資料.pdf

 

https://cdp-japan.jp/news/20200817_3326

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