代表選挙(9月23日投開票)に立候補している吉田はるみ、野田佳彦、枝野幸男、泉健太各候補は、東京都内で開催された党青年局とニコニコ生放送との共同企画「立憲民主党代表選2024 新世代討論会」に参加。会場には、16歳から25歳くらいの皆さんが集まり、未来について語り合いました。青年局を代表して、同幹事の北海道青年委員長・吉田大輔さん(稚内市議会議員)、福岡県青年委員長の井上麻衣さん(福岡市議会議員)、りっけんユースから代表の大山倫輝さん、同副代表の手倉森愛唯さんが参加。総合司会は代表選挙管理委員会の宮口治子参院議員、馬場雄基衆院議員が務めました。

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 討論会は、各候補が2分間のプレゼンテーションをした後、青年局自治体議員から1問、立憲ユースのメンバーからは、あらかじめ用意した候補者に聞きたい10の質問のうち、候補者が投げたボールを受け取った方の座席番号の質問1問、そして国会議員から1問の計3問を答える形で進行。後半は、候補者揃って会場参加者からの質問に回答しました。国公立大学の学費値上げ問題や、少子化対策など、会場からは多くの挙手があり、時間内に収まらなくなるほどの盛り上がりでした。

 最後は、新世代討論会のまとめとして「これだけは訴えたい」ことを90秒ずつパフォーマンス。

 吉田候補は英語でスピーチし、「海外に出ていき、ビジネスをする上で日本人だからということでは通じないことがいろいろあった。でも何度でもチャレンジできるし、みんなはもっと良くなる。コロナ禍で海外に行けなかった若いみんなにチャンスを作りたい。みんなが思い切りのびのびできる日本を作っていきたい」と力を込めました。

 「Do you know me?」と切り出し笑いを誘った野田候補は、「私は38年間街頭活動をやってきた。これだけは負けないと思うことは、街頭から寄せていただいた声が自分の政策の柱になっているということ。誰よりもしこを踏んできたと思う。しこを踏んできた足腰で自民党のどんな相手ともがっぷり四つに組んで押し出しにしていく論戦は絶対に負けない。政権目指して頑張る」と表明。

 「アイドルとカラオケ好き」と自己紹介し、YOASOBIの『群青』のワンフレーズを披露した枝野候補は「谷村新司の『群青』とYOASOBIの『群青』両方を歌える大人はそんなにいないと思う。仕事は真面目に、それ以外は緩くいく」と笑顔で話しました。

 泉候補は、「自民党と立憲民主党の大きな違いは、国目線で物事を考えるか、より国民目線で考えるか。だから、時々政権交代が必要」と訴え、「僕も小さい頃ちびっこ相撲で横綱をやっていた。今の50代のしこを見てもらいたい」と野田候補に続きしこを踏んでアピールしました。

■吉田候補はるみ候補

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 私は若い世代の大きな応援団になりたい。いま学校現場では、自殺やいじめ、不登校などいろいろな生きづらさを抱えていると思う。でも、人と比べなくていい。自分自身をありのままに受け入れて、みんなが「お、自信持てるぞ」となったときに日本はもっと良くなる。だから私は教育を自分の政策の1番大事なところに入れている。どんな地域に生まれても、どんな家庭の経済状況であっても、みんなが望む未来を創っていく力を政治は作っていくべきだが予算が足りない。予算を付けて若い世代を応援していく。政治に無関心などということはないと私は思う。ふつうの言葉で、等身大で楽しんでいこう。

■野田佳彦候補

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 私は今日より明日が良くなるという思いを持つ人が増えるよう、分厚い中間層の復活を訴えている。私はまさに中間層が厚くなっていく時代に生まれ育った。最初はおしんこやキャベツの千切りだった食卓にサラダ、さらにドレッシングがかかり、「アメリカのホームドラマを見るようだな」と思った。裕福な家の女の子が遠足に「グレープフルーツを持っていきたい」と言い、私は知らずに「日本人だったらぶどうと言えよ」と言ったらしーんとなってしまったことがあったが、わが家でもその後グレープフルーツを食べられるようになり、今日より明日が良くなるイメージがあった。もう一回そういう社会を取り戻していきたい。

■枝野幸男候補

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 若い人たちが将来になかなか希望を持てないのは、バブル崩壊後のこの30年、40年、日本の舵取りを間違えてきたから。例えば競争で勝った者が強くなったら、そこに引っ張られてみんなが良くなるという発想で規制緩和や民営化を進めてきた。それにはいいところもあるが、結果的に進学するのに借金をしなければならなかったり、就職先も正規雇用が見つからなかったり、なかなか給料が上がらない社会にしてしまった。今の日本は、私たち、皆さんの力で今の状況を変えることができる、民主主義が整った時代。一緒に社会を変えて、社会のすそ野を支えましょう。安心を最優先する、人を大事にする社会に変えましょう。そうしたら、私たちは安心して未来に夢を持てる時代を作れる。一緒に作っていきましょう。

■泉健太候補

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 この3年間、立憲民主党が何をやるのかを語らなければいけない、そう思って政策作りをやってきた。与党になったときに政権を担えるかという視点で、外交安全保障も現実的で継続性があり、なおかつ平和を守り、自衛力を高めていく良い政策を作れた。教育や子育ての政策も作った。できる限り抑制的に、10数年ぶりに政権を取るのだから確実にやれることを約束しようと作ってきた。皆さんには、立憲民主党が政権を取った時にも安心できると思ってもらえると嬉しい。そういうなかでさらに前に進んでいく。皆さんの時代に食料自給率やエネルギー自給率を高め、日本の経済を伸ばしていく。まだまだ大きな市場があることも訴えていきたい。

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 冒頭、会場へのアイスブレイク質問として「未来の日本に対して、現時点の気持ちとして期待を見るか、不安を見るか」を投げかけ、青白のボードで回答してもらいました。結果は、日本財団が行った18歳意識調査と同様、「不安を見る」の白色が多数となりました。

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