2019年8月6日
【代表談話】広島・長崎の「原爆の日」を迎えるにあたって
立憲民主党代表
枝野幸男
広島・長崎の「原爆の日」を迎えるにあたり、命を失われた多くの人々に思いを馳せ、心から哀悼の意を表します。また、肉親を亡くされたご遺族の方々、そして今なお健康被害や心の傷に苦しんでおられる方々に対し、心よりお見舞いを申し上げます。
74年前の8月6日、広島で人類史上初めてとなる原子爆弾が使用され、3日後には、長崎でも原子爆弾が投下されました。わが国は、核兵器の使用が如何に非人道的であり、罪なき多くの人々に苦しみをもたらすことを、身をもって体験しています。人類の歴史において、核兵器は二度と使われてはなりません。
わが国は唯一の戦争被爆国として、核兵器による惨禍を二度と繰り返させないという強い決意を持ち、「核兵器のない世界」の実現に向け、先頭に立って行動していく使命を持っています。
国連で「核兵器禁止条約」が採択されてから、2年あまりの時間が経過しました。「ヒバクシャ」の苦しみが明記され、多くの国が「核兵器なき世界」への決意を示しているにもかかわらず、我が国は本条約の採択に参加しておらず、核兵器保有国も参加していません。また、今月2日には、米露の中距離核戦力(INF)全廃条約が失効するなど、世界には、核軍縮に逆行する動きが生じています。
立憲民主党は、政府に対し、わが国が保有国と非保有国との橋渡しの役割を果たすよう、強く働きかけてまいります。また、米国をはじめとする核兵器保有国に対し、核軍縮・不拡散の重要性を強く訴えるなど、今後とも核兵器廃絶に向け、全力を尽くす所存です。
以上