枝野幸男代表は31日、国会内で定例の記者会見を開き、新型コロナ対策のため、真水で30兆円規模の補正予算の概略を取りまとめるよう泉政調会長らに指示したことを明らかにしました。

 野党側が臨時国会を開き、補正予算を組み、新型コロナ対策のために予備費を積むことを強く提案してきたものの、政府与党側がそれに応じないと報じられていることについて枝野代表は、「はなはだ残念だ」と厳しく指摘。特に自民党の総裁選により2カ月の政治空白が生まれ、財政的裏付けをもったコロナ対策が11月半ばになってしまうことに懸念を表明しました。

 こうした状況を受けて枝野代表は、泉健太政調会長、江田憲司経済政策調査会長に「総選挙後にわれわれが組む補正予算の概略について取りまとめるよう指示を出した」と報告。内容については「緊急のコロナ対策、それは医療に対する支援と、それから事業者支援等を含めてである」と説明しました。予算規模に関しては「最低でも真水で30兆円規模だ」と述べました。

 記者団から立憲民主党が検討している30兆円の補正予算の使途について質問を受け、「既に積み重ねてきているものがあるので、それをベースにしながら足元の状況を見て追加すべきもの、変更すべきものを検討してもらう。持続化給付金の再給付であるとか、困窮されている方への定額給付は当然のこととして、さらに医療や体制整備に向けて、国が直接やるべきものと自治体に対する交付を増やすもの。こうしたものが大きな柱になる」との見解を示しました。

 関連で補正予算の発表のタイミングを聞かれて「少なくとも選挙の公示はもちろんであるが、できれば閣議決定で選挙の日程が決まる日なのか、解散をする日なのかよくわからないが、いずれにしろ選挙が確定する段階までにはお示しをしたい。あるいはその直後ぐらいにお示しをしたい」との見通しを述べました。

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https://cdp-japan.jp/news/20210831_1997