「反社会的勢力やジャパンライフ会長が呼ばれていたが、政府が明らかにしようとしないのは不誠実」福山幹事長

 立憲民主党、国民民主党、日本共産党、社会保障を立て直す国民会議(衆院会派)、社会民主党の野党5党派の幹事長・書記局長らは28日、国会内で会談。総理主催の「桜を見る会」および「前夜祭」での数々の疑惑をめぐり、国会対策委員長から現在の国会情勢についての報告をうけ、今後の国会対応等について協議し、以下の4点について一致しました。

○「桜を見る会」に反社会的勢力やジャパンライフ会長が同席していたことについては、「桜を見る会」の趣旨に照らし、到底看過できるものではない。どういう経緯で、誰の推薦枠で、人数はどのくらいか、どのような警備体制をとっていたのか等、明らかにしなければならない。

○そのためにまずは、区分番号「60」が、安倍総理並びに昭恵総理夫人又は官邸の推薦枠であるか否かについて、速やかに明らかにすることを求める。
このことを明らかにすることによって、他の法案審議の環境が整うと考える。

○一方、「桜を見る会」に関する多くの疑惑に対して、安倍総理並びに菅官房長官は十分に説明責任を果たしていない。国会答弁をはじめ説明が二転三転している。衆参ともに、予算委員会における総理出席の集中審議の開催、会計検査院の調査要求の議決を強く求める。

○今年の招待者名簿を野党議員が資料要求した直後に廃棄した問題についても、名簿の電子データを復元し、速やかに国会に提出るすことを求める。

 会談後、福山幹事長は記者団の取材に応じ、区分番号「60」について、内閣府が野党に提出した資料の中に表記があるにもかかわらず、政府側は「すでに廃棄しており分からない」との回答を繰り返しており、官邸枠だと認めていません。このことを明らかにすることが今後の審議の前提になると強調しました。

 記者から、衆院内閣委員会が明日開催予定であり、そうした場でも追及する機会があるにも関わらず、今回の決定をした理由を聞かれると、「政府が出してきた資料に書かれてあることを認めなかったら何をもって審議するのか、そのスタートラインが整わないということは審議にならない」と説明、「反社会的勢力やジャパンライフの会長が呼ばれていたにも関わらず、政府が明らかにしようとしないのは、あまりにも全貌解明に不誠実」と指摘しました。

 桜を見る会の問題については、衆参両院で総理出席のもと予算委員会の集中審議を求めています。特に参院では、「委員の三分の一以上から要求があつたときは、委員長は、委員会を開かなければならない。」と定める参院規則に基づき予算委員会を開催し、審議を行うことを求めています。

https://cdp-japan.jp/news/20191128_2373

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