共同会派代表者会談で枝野幸男代表より各党会派へ申し入れ

 共同会派を組む立憲民主党、国民民主党、社会民主党、衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」、無所属フォーラムの5党派の代表者らは6日、国会内で会談を開き、枝野幸男代表から以下の申し入れを行いました。

 安倍政権の隠蔽体質と権力の私物化は、いわゆる「桜を見る会」問題に象徴されるようにますます明確になっています。さらに、参議院規則に基づく参議院予算委員会の開催要求にすら応じず、国会の場における説明責任を放棄したまま臨時国会を閉会しようとしており、議論からも逃げる姿勢が鮮明です。
 一方で、消費増税を強行し国民生活は一層厳しさを増しています。社会保障の充実や財政健全化を名目に消費増税を強行しながら、既に著しく優遇されている大企業に対する法人税減税の議論や社会保障給付のカットに向けた検討を進めているほか、大学入試共通テストや水道法改悪など国民生活を脅かし、公正さや国益を損なう政策を強行しています。
 一日も早く、国民の暮らしを守り、公平で公正な社会を取り戻さなければなりません。また、そのためにも、公文書管理の厳格化と徹底した情報公開を進める必要があります。
 多くの有権者は安倍政権に対する不信と不安を強めています。今求められているのは、『まっとうな政治』を実現するために、自民党・公明党に代わって政権を担いうる強力な政党です。

以上の認識に基づき、以下の申し入れをしました。

 第200回臨時国会では、皆さんのご理解をいただき、共同会派を結成して大きな構えで政府・与党と対峙することができました。
 二閣僚を事実上の引責辞任に追い込み、英語共通テストを中止させ、さらには「桜を見る会」に関する数々の疑惑を浮き彫りにすることができたのは、他の野党会派の理解と協力を得ながら、共同会派として大きな構えで結束し、多様な皆さんの力、持ち味を発揮して国会対応にあたることのできた成果です。また、共同会派としての運営を進める中で、会派内での相互理解と信頼関係の醸成も進みました。

 立憲民主党は、これまで、理念政策をともにする方が個人として入党いただけるなら歓迎するとの立場でした。
 しかし、この間、共同会派結成にあたっての合意に基づき、一体となった国会対応で成果をあげることができたことは、会派を共にする皆さんが、それぞれ寛容な心でご尽力をいただいた結果だと感謝しています。このことを通じて、私は、会派を共にする皆さんとは、十分、理念政策の共有をしていただいていると考えます。

 以上のことを踏まえ、今般、私は、より強力に安倍政権と対峙し、次の総選挙で政権を奪取して『まっとうな政治』を取り戻し、国民生活と公平公正な社会を守るため、会派結成にあたって合意した考え方に基づき、共同会派を共にしていただいている政党、グループの皆さんに幅広く立憲民主党とともに行動していただきたいと思うに至りました。
 安倍政権に代わって政権を担いうる政党を築き上げ、次期総選挙での政権交代を現実のものとするため、会派を共にする、国民民主党、社会民主党、社会保障を立て直す国民会議、無所属フォーラムの皆さんに立憲民主党とともに闘っていただけるようお呼びかけいたします。

 年明け早々にも解散総選挙の可能性があります。解散がない場合でも、通常国会ではさらに強力な体制で国会論戦に挑み、安倍政権を倒す闘いを進めていかなければなりません。
よろしくご検討いただきますようお願いいたします。

【訂正】
2019年12月6日22:03 記事中に出席者の漏れがありました。それに伴う表記を訂正しました。

https://cdp-japan.jp/news/20191206_2404

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