日本労働組合総連合会(連合)は10日朝、第16回定期大会を開会し枝野幸男代表があいさつをしました。
主催者あいさつで神津里季生・連合会長は冒頭、労働運動の歴史と結成30年を迎えた連合の意義と役割について、(1)18世紀後半、産業革命に伴う劣悪な環境条件から脱するために世界で初めて労働組合が誕生したこと、(2)第一次世界大戦後すぐに国際労働機関(ILO)が発足し、多国間主義および政労使の三者構成主義を世界に根付かせることで社会正義、民主主義、普遍的かつ恒久的な平和を推進しようとしてきたこと――などに触れ、「争いごとは、この世に貧困がある限り続く。その貧困に歯止めをかけるには、富を産み出し、それを分かち合い、安心社会の構築につなげていく労働組合の役割が大きい」と強調しました。さらに、2度にわたる大戦の惨禍を引き起こしてしまった原因に関して、「最も根源的な要因は、多様性の排除だったのではないか」「労働運動は国際的な社会運動のパイオニア。国際機関などを通じた多国間主義を、今こそ活かさなければならない」と呼びかけました。
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