日中国交正常化50周年を迎えて(談話)代表 泉健太

 本日、日本国と中華人民共和国の国交正常化から50周年を迎えました。
1972年、両国の政治指導者らが「両国関係の歴史に新たな一頁を開くこととなろう」と大きな決断を下し、国交を正常化させ、以来、両国は数々の困難を乗り越えながら、その関係を発展させてまいりました。ここに至るまで日中友好親善に尽くしてこられた全ての皆様に敬意と感謝を表します。

 両国は、二千年余りにわたる交流の歴史と共通の文化的背景を有すだけでなく、今日では、日本にとって最大の貿易相手国が中国であり、中国にとって2番目の貿易相手国が日本となるまでに密接な関係を築きました。両国が善隣友好関係を築くことは、日中のみならず、アジア全体、そして世界の平和と繫栄に大きな貢献となることでしょう。

 両国は、1972年の日中共同声明で「すべての紛争を平和的手段により解決し、武力又は武力による威嚇に訴えない」と確約し、1978年の日中平和友好条約で「両締約国は、そのいずれも、アジア・太平洋地域においても又は他のいずれの地域においても覇権を求めるべきではなく、また、このような覇権を確立しようとする他のいかなる国又は国の集団による試みにも反対する」と表明しました。力による現状変更の試みは決して許されません。

 あらためて両国は、この文言への認識を深め、両国周辺の平和な環境を維持すべく対話を進めねばなりません。政府首脳、外交当局、防衛当局、議員同士による多層的かつ常態的な対話の枠組みを維持発展させるとともに、民間交流も活発化させることが重要です。

 立憲民主党は、両国が二度と戦禍を交えることなく、世々代々にわたる友好協力関係を発展させられるよう、政党間交流はもちろん、両国のあらゆる分野における交流の拡大、信頼醸成、平和と発展に尽力してまいります。
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