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枝野幸男代表は26日、訪問先の宮崎県で記者団の取材に応じました。この日枝野代表は、福岡での街頭演説の後、宮崎入りし、渡辺創宮崎1区総支部長らと街頭演説。また新型コロナウイルス感染症の影響に関する飲食店と商店街の視察をし意見交換しました。
記者からの主な質問とその回答(要旨)は以下のとおりです。
Q:昨日長崎に入られて、今日福岡、そして宮崎と、一部ですが九州一円を回られた。代表の九州での総括を
新人で、なおかつ小選挙区で勝てる可能性がある。それだけここまで頑張ってきている仲間のところを中心に回らせていただきました。
それだけ地域でこの間頑張ってきていることもあり、今日の宮崎が一番かなと思いますが、各地とも人の集まりや、あるいは流れている方の足の止め方に、非常に手応えを感じています。
やはり、多くの国民の皆さんは自民党総裁選挙は冷めた目で見ながら、総選挙でどういう選択をするかを考え始めていただいていると受け止めています。
Q:宮崎1区の全国におけるポジション、どういう選挙区だと見ているのか
演説の中でも言ってしまい、特定の候補者にそんなこと言っていいのかというのはあるのですが、本当に渡辺創さんのこれまでの地域での活動や努力、それから、かつての民主党や民進党時代から、本当に全国の自治体議員の仲間のために汗をかいてきたことはみんな知っています。
そして、満を持して今回立ち上がってくれ、しかもここまでの状況は、やはりその10年あまりの県会議員としての実績が一定認めていただいていると思いますが、いい戦いができていると思っています。
必ず1議席増やす、その最有力の場所が、この宮崎1区だと思っています。
Q:今回、リアルな有権者の声を聞く機会を設けたのは、総裁選が割とオンラインで展開しているということで、立憲民主党としての立場やスタンスがあるのか
われわれもオンラインでないと伺ええないケースや状況もありますが、逆に感染対策、PCR検査もしながら地方を回らせていただいているので、それであれば、やはり直接伺った方が、それぞれの地域の実態・実情を受け止めやすいと思っています。
実際に今日も2人の方からお話を聞かせていただきましたし、長崎でもそういう機会を作っていただきました。なかなか東京では、あるいは間接情報では伝わりにくい現場の声というのは、大変有意義だと思っていますし、それを活かしていきたいと思ってます。
Q:次の衆院選の争点はどういうものになるとお考えか
私は3つあると思っていて、1つはやはりコロナ対策。ここまで大失敗をしてきたコロナ対策がこのままで良いのか。2つ目は、株価だけ上げて、格差と貧困、将来不安を高めてきた政治、それでいいのか。3つ目は、改ざん隠ぺい説明しない政治、これでいいのか。この3つが焦点だと思っています。
Q:原発政策について、現状ではどう考えているのか。特に核燃料サイクルについてどのようにお考えか。使用済み核燃料について、どのように扱っていくか
原子力政策については、原子力発電なきカーボンニュートラルを実現することに向けて不可逆的な第一歩を、明確な一歩を示すことを政権を取って進めていきたいと思っています。
それから核燃料サイクル事業は、中止に向けて関係自治体との協議による新たな枠組みを構築をしたい。
使用済み核燃料は、直接処分という方向に変えていく。
最終処分は国の責任を明確にして、安全を最優先に科学的な知見に基づいて進めていきたいと思っております。
当面は、乾式貯蔵を原則に中間貯蔵を進めていくしかないと思っています。
Q:緊急事態宣言、まん延防止措置等重点措置が解除される見込みですが、代表はこれまで県内で経済を回すといったことをおっしゃっていますが、経済の再開の仕方については
地域ごとに感染状況の違いもあります。それからおそらく地域ごとに医療体制の違いもあります。実際に飲食店をはじめとして、さまざまな困難な状況にある事業をどう支えていくのかも、これまで何をやってきたか、それから何が重要か必要かも地域によって事情が違います。
ですので、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を仮に解除するにしても、各自治体が地域の事情に合わせて足りない部分をしっかりと補っていただかなければいけない。
医療体制が遅れているところは充実させなければならないし、飲食店をはじめ事業に対する支援が十分でないところ、あるいは解除したからといってすぐに客足が戻ることが期待できないところ。そういったとこに対して、都道府県などが十分な対応をしてもらわなければいけません。そのために国はやはり交付金を、いまこそすぐにでも残りの2兆5000億円、全部交付金として配っていただいてもいいくらい。もちろん、それ以外に若干、これから1カ月2カ月の間に出すべきものがあるかもしれませんが、少なくともそれくらいの気持ちで、出せるものはいますぐ自治体にお渡しして、地域ごとに優先順位の高いことをすぐに進めていただかないと、宣言は解除しても経済は回らない。そしてリバウンド率が高まるということになりかねないと心配しています。
Q:経済政策で、年収1千万円までの所得税を減免するお考えを表明されていますが、これは世帯ごとで考えているのか、個人で考えているのか
まず1千万までで切るつもりはありませんので、1千万1円とかになったら急にそこから所得税がドンと取られるのでは、逆転現象が起きてしまいますから、そういうことは考えていません。
1千万円程度まで実質免除ということですので、その境目をどれくらいにするか、実際ゼロになる上限をどれくらいにするか、でも、ゼロから少しずつ増やしていってでも、高額所得者には一定程度払っていただくというか、従来どおり払っていただくということで、そこはグラデーションをつけていきたい。個人単位でやって大きな不合理は生まれないと思っています。
Q:地方行脚について、自民党が総裁選で盛り上げようとしている中で、立憲民主党として地方行脚、有権者のリアルな声を聞くというのをどう具体的に総選挙に活かそうと思っているのか
最近、党内で有力者が全然違う事を言ったり、メディアを通じた空中戦が好きだとか、自民党とかつての民主党が逆転現象を生じてるようで、われわれは逆にいま、党内結束して、総選挙に臨んでいこうということでやらせていただいてます。かつてわれわれが得意でないと言われていた地に足つけて、地域で足で活動していくことを重視をする、まさに逆転現象が起こっているなと思っています。
Q:その中での宮崎入りは
実際にこの間もそうした地に足つけた地域での活動を、しっかりやってきた仲間は新人であっても強い、十分戦っている。その代表が渡辺創さんだと思っているので、ここまでの積み重ねを生かして、しっかりと戦い抜いて勝ってきて欲しいと、そんな思いで参りました。