立憲民主党は4日、国会内で両院議員総会を開きました。あいさつに立った枝野幸男代表は、立憲民主党をはじめとした野党がCOVID-19の感染拡大防止のために、新型インフルエンザ特別措置法改正案等の多くの法案を提出しているにも関わらず、政府・与党が審議をせずに閉会することや、吉川元農水大臣の金銭授受疑惑、あるいは安倍前総理が1年にわたり虚偽答弁を続けていた疑いがあることを取り上げ、「本当に明らかにしなければならないこと、審議しなければならないことが多々ある中での閉会であることに強く抗議したい」と強調しました。
安倍前総理事務所が「桜を見る会」前夜祭の開催費と後援会出席者の会費の差額を補填していたとされる問題について、「(差額は)900万円とか言われておりますが、その差額自体がどこにも記録されていません。誰がどうやって出したのか。900万円をまさか秘書がポケットマネーで出したわけがありません。さすがの安倍総理でも900万円も(大金を)ご自身が決裁をしないで出していたとは到底思えない」と安倍事務所が補填したことを安倍前総理が知らなかったとしていることに疑問を呈しました。
新・立憲民主党を結党して初めての国会を振り返り、「さまざまな問題について政府の姿勢や問題点を明らかにさせるとともに、特措法改正案を始めとしてわれわれの考えを明確に示すことができた」と評価しました。
また、来年には必ずおこなわれる衆院総選挙を念頭に「(COVID-19の)感染拡大の状況の中、さまざま留意いただきながら、現場で苦しむ地元の声をしっかり受け止めていただきたい」と地元の人の声を聴くことを求めました。そのうえで、「2月にも(総選挙が)ありうるという緊張感をもって、この年末年始を過ごしてほしい。選挙で結果を出さなければ、いくらわれわれが国会で正論を訴えてもそれだけでは動かすことになりません。選挙でしっかりと結果を出すことで、ゆがんだ政治を変えていける」と力を込めました。
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